色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

◆ 薔薇色は何色?


人生や未来が薔薇色と言ったら、希望や幸せに満ちていること、何の問題もなく満足し切った状態を指すけれど、では薔薇色とは具体的にどんな色でしょう?

植物の薔薇は色々な色があります。原種のオールドローズは白・ピンクなどの花、近代になっては濃い赤から、ピンク、オレンジ、紫、白、黄色、多色のものなど、交配が進んで限りないくらい。また赤と言っても品種によっても違っていますし、不可能とされた青い薔薇も、自然交配や遺伝子改良で作り出されています。

このように薔薇色と言っても数限りない色があるけれど、日本においてはJIS規格で薔薇色はあざやかな赤と決まっています。
参考→日本工業標準調査会@データベース検索@JIS規格詳細表示。規格番号「JISZ8102」規格名称「物体色の色名」で検索。20P目の付表1「慣用色名」

ただし上の規格はピンク色がなく、赤系は全て「○○な赤」と赤のバリエーションで表現しています。そのため実際に人がイメージする時に思い浮かべるであろう「薔薇色」とはズレがあります。インターネットで検索してみると一般的な「薔薇色」は淡いピンクもしくはコーラルピンクが多いようです。

英語では「薔薇色」は、ラテン語のローザを語源として、ピンク系の色を指しています。鉱物名でも、ピンク色の石を指して「ローズクォーツ Rosequartz」和名「紅水晶」、「ロードナイト」和名「薔薇輝石」、「インカローズ・ロードクロサイト」和名「菱マンガン鉱」、などと呼びます。

頬が赤く染まることも英語では「Rosy」と表現します。ですが日本語では頬が「赤い」から「赤」。ローズクォーツも和名は「紅」が付くように、JISの薔薇色の定義に限らず、日本語では元々赤の範囲が広いと言えます。(もしくは英語はピンクの範囲が広いとも言えるかもしれません)

以下は推測になりますが、フランスの場合、シャンソンエディット・ピアフの「薔薇色の生活 La Vie en rose」という曲のジャケットやポスターなどを調べると、赤やピンクの色が使われています。このことからフランスでも薔薇色は赤かピンクと推測されます。

それ以外の全ての国は調べていないですが、いくつかの国の言語のインターネットの検索結果でも大体似たような色を示しているようです。

つまり、幸せな人生・希望に満ちた未来は、日本では鮮やかな赤色と規格で決められているけれど、実際は淡い赤からピンク色。他国も大体同じような色が多いということになる、と。

あなたの「薔薇色の人生」は何色でしょうか?





関連記事: