色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

◆ 節電に効く色 色で体感温度を左右する


色は人が受け取る温度も左右します。青系は寒色と呼ばれるように冷たく見える色、赤系は暖色と呼ばれるように暖かさを感じさせる色ですが、実際に壁やカーテンを暖色・寒色にした実験では、色を変えることで体感温度は数度も変わったそうです。大まかに言うと青い部屋は涼しく感じられ、赤い部屋は暖かく感じられたというわけです。

これは製品にも活かされていて、夏場の扇風機や冷房は涼しそうな寒色系が多く、暖房は温かさを感じる暖色系が多いです。ですので、お洒落な家電が増えて例外もありますが、赤い扇風機、青い暖房器具は市場にはあまり出回っていないはずです。
何故なら同じ性能でも、赤い扇風機だと「この扇風機はあまり冷えないよ」と、クレームが来てしまうから。青い暖房も同様に「全然温かくならないよ」と言われてしまいます。

つまりはこういった効果を知ってうまく使いこなせば、夏はより涼しく、冬はより温かく過ごせるわけです。節電が叫ばれる昨今ですから、色を意識してうまく使うことで、エアコンなど冷暖房の節約、節電もできます。

そんなわけで、温かく感じる色、冷たく感じる色をまとめてみました。

 色による体感差


 寒色と暖色。
最初に書いた通りですが、青系の寒色は涼しく感じさせる色、赤系の暖色は温かく感じさせる色です。上に挙げた家電の他に、飲み物やアイスのパッケージも青が多いですが、これも冷たさ爽やかさをアピールするため。
(食べ物に関しては暖色系の方が食欲を増すとされ、寒色は食欲減退させることからパッケージでも避けられがちですが、清涼飲料水やアイスは涼しげな体感イメージを優先しているわけです)

 彩度。淡い色と鮮やかな色。
同じ赤でも、彩度によって体感は変わります。例えばピンクに近い淡い赤方が、濃い赤よりも爽やかでさっぱりしています。そのため両者を比較すると涼しげに見えます。鮮やかな色は迫ってくる圧迫感のある色に繋がる場合もあるように、淡い色より暑苦しく(温かく)感じられます。

 明度。明るい色と暗い色。
明度の高いものと低いものとも言い換えられます。これは上の彩度と似ていますが、明るい色の方がやはり爽やかで、暗い色の方が重々しくて暑苦しく感じられます。

ファッションで見てみても、夏場は白や淡い色・明るい色の服が多いですが、冬場は濃い色・暗く深みのある色の服が多いです。

 黒と白。
上の明度の一種ですが、これらを比較した場合、白に近づくほど涼しげで、黒に近づくほど重々しくて暑苦しく感じられます。

また紫外線の吸収・反射の面から見ても、白と黒では違いがあります。白は光を反射してくれます。黒は光を吸収します。日傘などでは白のものと黒のものがありますが、白は反射して紫外線をカットし、黒は吸収することで肌に当たる分を防いでいます。ですので触った時は、白より黒の方が光を吸収した分だけ温かくなります。

着やせ効果で夏も黒い服を着ている人も多いですが、夏場には白っぽいシャツが多いのは、熱を通さずに快適に過ごせるから。砂漠地帯に住む人が白い衣装で全身を覆っていたりするのも、同様の効果を感じているからでしょう。宗教上の理由で黒い衣装を着ていることもありますが…。

 まとめ


以上のことから、夏場は青系の寒色、白やパステルなど淡く明るい色、冬は赤系の暖色、濃い色・暗い色・深み・重みのある色が最適です。ファッションやインテリアも、これらを意識して切り替えることで、エアコンや冷暖房の節約にも繋がります。





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