色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

◆ 色は人を操れるのか?1 セルフイメージ


「人を操れるのか?」なんて、何やら不穏なタイトルですが、今回は色の影響の度合いについてのお話です。

さて、このサイトでも「○色は××といったイメージを与えます」などと書いていますし、色の効果の本などもたくさん出ています。そういうものを見ていると、あたかも色で相手の印象を決められたり、自分や相手の心まで操れるような気になってきます。

では色は万能でしょうか?

色がイメージに影響を及ぼすことは事実です。身に着ける色によって、特定の印象を相手に与えることもできます。たとえば赤や黄色や派手な色をよく着ている人は、引っ込み思案で大人しいとは思われませんよね?

 では、色でどこまで自分のイメージを変えられて、相手を操れる?


派手な服の例を出しましたが、そういった衣服の色は、「派手な人」「明るく活発」「自己主張するタイプ」などの印象を相手に与えます。実際の性格を知らせるよりも先に。

なので色を意識することで、見られたいイメージを操ることは可能、となります。

ですが現実の場では一度きりの出会いということはあまりありません。
職場や学校、恋愛などでは何度も会うわけですので、印象だけでなく、実際のやり取りの情報も受け取ります。そこで色以外の情報とのバランスが取られ、「この人はこういう人」という印象が作られます。

大人しくて引っ込み思案な人が派手な服ばかり着ていたら「君は大人しいのに、どうしてファッションは派手なの?」と相手には違和感が生まれるでしょう。

これは実際の性格をある程度、把握したから。色に操られず、色のイメージとの差異を不思議に思ってのことです。ある意味、色の洗脳が解けた状態と言えるかもしれません。

とすると色は、実際に接して知った情報までは変えられない。色の印象は、初対面やあまり会わない相手にほど効果的で、身近な相手にはそれほどの影響を与えない、と言えるかもしれません。

 色と現実のギャップ


一方で、身近になって知る当人自体の性格と、身に着ける色のずれがあると、相手に違和感を与えるという面では、知れば知るほど色で操れるとも言えます。

そのギャップを狙った例では――、サバサバして仕事ができるキャリアウーマンタイプの女性が、ピンクや可愛らしい服を着ていたら、「女性的な面もあるのだな」と相手にことさらに印象付けることができる。などといった使い方。

女性的な人が女性らしい色を身に着けていても意外性はありませんが、あえてギャップを作ることで、相手に印象付ける。これは相手との距離が縮まってからの方が効果的な作戦です。

次回:色は人を操れるのか?2 他者の受け取るイメージ





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