色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

◆ 2012年夏・日経平均225銘柄企業のホームページカラーは?[業種別]


前回:日経平均225銘柄企業のホームページカラーは?[全業種]

前回、日経平均225銘柄全企業のホームページカラーでは、灰色が圧倒的で、それを除いて(無理に)企業のサイトを色分けすると、が圧倒的だったという結果を発表しました。

今回は業種別です。前回もちょっと書きましたが、日経225銘柄は業種の銘柄が1社しかないものから、29社もあるところもあって偏っていますので、ちゃんと傾向が掴めるかなと心配したのですが、色と業種の傾向はちゃんと出てました!色彩の心理学などで言われることは間違いではなかった。

勿体ぶるのもあれですから先に結果をお見せします。
35業種もあるので、表が長くなってしまうので無理に横に詰めました。

日経225銘柄企業 業種別ホームページカラー集計結果



ガス:2社 青 2
ゴム:2社 赤 1 黒 1
サービス業:7社 赤 3 青 2 黒 1 茶 1
その他金融:1社 青 1
その他製造:3社 青 3
パルプ・紙:4社 青 3 橙 1
医薬品:8社 赤 2 青 2 緑 2 青緑 1 橙 1
化学工業:16社 青 11 赤 3 緑 1 青緑 1
海運:3社 青 2 赤 1
機械:16社 青 8 赤 5 青緑 2 橙 1
銀行:11社 青 6 赤 2 緑 2 青緑 1
空運:1社 青 1
建設:8社 青 4 赤 3 緑 1
鉱業:1社 緑 1
自動車・自動車部品:9社 赤 6 青 3
商社:7社 青 5 赤 2
小売業:8社 赤 3 紫 2 橙 1 茶 1 黄 1
証券:3社 緑 2 赤 1
情報・通信:6社 青 3 赤 1 橙 1 青・緑 1
食品:11社 赤 6 青 2 橙 1 緑 1 金 1
水産:2社 赤 1 橙 1
精密機器:5社 青 3 緑 1 黄 1
石油:2社 緑 1 青緑 1
繊維:5社 青 3 赤 2
倉庫・運輸関連:1社 赤 1
造船:2社 赤 2
鉄鋼業:6社 青 5 赤 1
鉄道・バス:8社 青 4 赤 2 緑 1 橙 1
電気機器:29社 青 16 赤 10 緑 1 黄 1 橙 1
電力:3社 赤 2 橙 1
非鉄金属・金属製品:12社  青 8 青緑 2 黄緑 1 黒 1
不動産:6社 赤 3 青 1 茶 1 緑 1
保険:6社 青 2 緑 2 赤 1 橙 1
窯業:9社 青 7 緑 1 橙 1
陸運:2社 橙 1 緑 1


コメント


この業種区分は株式指数で使われるものなので分かりづらいところもありますが、業種による違いが結構あるのが分かります。表を見ているだけで、傾向が掴めるというか納得できる部分も多い。

小売りは赤で、情報や機械は青、とよく言うこれも大体あてはまっているかも。

というより正しくは、ビジネス相手が企業のBtoB系の業種は「青」が多く、個人消費者と接するBtoC系は「赤」や「色による差別化を図っている」と。

これは要するに取引相手が企業の場合は企業イメージで売上が左右されることは少ないために、使う色も「とりあえず真面目で無難な青でいいや」みたいな選択の仕方のところが多いのかも…。もしくはライバルに対する色って感じで、競合同士が赤か青のどちらかに二分化されてるパターン。BtoB系自体が元々青いイメージの業種っていうのもあります。

勿論、青を戦略的に使っている業種もありますよ。銀行に青がメインの企業が多いのは、知性や冷静さ、爽やかさや誠実さのアピールでしょう。

一方で証券は(全3社しかないですが)うち2社が緑。安心して預けてね!ってことでしょうか。保険も青と緑が上位ですが、これも安心や誠実の色でしょう。

さてそれ以外も目についたところを見ていくと、ゴム横浜ゴムブリジストン。横浜ゴムは赤としましたが、実際は黒地に赤。ブリジストンは真っ黒。これはどちらもタイヤの色かな。

医薬品・小売業・食品の業種はどれもばらつきがありますが、青よりも赤が目立つ業種でもあります。ここはBtoC系の業種でもあるので、色による差別化を互いに図っているためでしょう。

中でも小売セブンイレブン高島屋イオンユニクロといった面々ですが、トータルでは圧倒的多数だった青色がない!食品でも青いのはアサヒタカラの飲料メーカー!色のイメージで習ったままの結果です。

水産2社もお魚なのに暖色系です。これはニッスイマルハニチロと言えば納得できますかね。やっぱりBtoCで個人向けの企業だからでしょう。

意外なのは、自動車トヨタホンダ日産も言われればみんな赤かった。スピードや爽やかさは青なんで、私は個人的に車は青のイメージでしたが(F1でも青いチームが好きだったり)、実際は赤の方が多い。これはやはりBtoCというのもあるし、情熱やエネルギーといったものの表現もあるのでしょうか。
(F1誌だったと思いますが、昔見た雑誌では、男性にとっては車といえばフェラーリで、赤いものだというイメージ、なんてのもありました。そういうのも関係あるのかも?)

石油昭和シェルJXでどちらも緑系。自然エネルギーだからエコな環境の色なんでしょうか。

不動産も暖色寄り。やっぱり安定とか暖かいイメージかな。

一番多い電気機器は、青と赤含めた暖色で真っ二つ。ここは日立東芝NECカシオ京セラといった面々が並びます。ITや機械的な色を取るか、ユーザー向けの暖かい色にするか、二分化したという感じでしょうか。

……と、その他も見てみると、色々と傾向が掴めるかと思います。

まとめ


前回は全業種の一覧を見て「保守的」とか「無難を求めてる」とか言っちゃいましたが、いやいや業種別だと、そんなことないなと。色のイメージを考えている企業が多いなと分かりますね!「何となくのイメージで発注しただろ」とか言ってしまいましたが、「そんなことなかったみたいです、ごめんなさい」と訂正しとかないと怒られちゃうね。

まあ実際は最初にも書いたように、BtoBの企業だとWebサイトに労力かけなくても仕事には影響なかったりして、そちらは無難で合ってるかもしれません。勿論そういう企業は機械系や産業系など元々青いイメージの企業が多いので、選んだ結果が青というのもあるでしょうか。

個人相手の企業は、今やインターネットが普及して子供からお年寄りまで見に来る時代ですし、ホームページと企業のイメージが直結しますから、それなりに工夫していると。ただやっぱり企業メインサイトだけに、地味なところが多いし色も偏ってます。今は商品ごとにドメインを取ってブランドサイトを作るのが普通になってきているから、メインはあまり凝りすぎず「普通」というところなんでしょうか。

今回のデータcsv


csvデータ:日経225銘柄企業のホームページカラー.csv

2012/8/23時点の日経225銘柄の「証券コード」「会社名」「私の色へのコメント」と「決定色」「企業URL」の一覧です。私の変なコメント部分を消せば普通に日経225企業の一覧として使えます。Web上で見ることはないと思いますが、その場合、文字化けするので「Shift JIS」に変えてください。

自分でも企業のサイトを見て「自分はこの色は○色だと思う」とか遊べますが、今回の調査は主観なので訂正はないよ、と。





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