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 色、いろいろ - 色彩心理学からファッション、調査・分析、雑学まで、色の意味や分類・使われかたなど、色にまつわるいろいろなこと。

月の色~赤い月とブルームーン


 月の色は何色?


そう聞かれたら何色と答えるでしょうか。絵で描いてみてと言われたら何色でお月様を描くでしょうか。夜空を見上げると大体、白か黄色…に見えるかな。

まず前提として、月は地球の衛星です。衛星って何?って。惑星の周りを回る星のことです。月は自然にできた天然ものの衛星ですが、人工衛星みたいな作り物もあります。

ちなみに地球は太陽という恒星の周りを回る惑星です。恒星は、自ら光っている星で、太陽はガス体の塊です。惑星は、自ら光ってはいなくて、恒星の周りを回っている星ですが、基準が曖昧なため惑う星の名がついています。最新の定義に沿うと、冥王星は惑星でなくなってしまうとか。一時期、13星座なんてのもありましたが、こういう基準のずれは星占いにも影響しそうです。

さてそんなわけで、恒星>惑星>衛星という力関係になるわけですが、衛星である月も自ら光ってはいません。地球から見た月は、太陽の光を反射したものです。

なので、空を見上げての「月は○色です」という正解はありません。太陽からの光を受けて目に届く色が白っぽい時が多いかなというのが見た目の答え。そして光を受ける角度によって、赤っぽかったり黄味を帯びていたり、微妙に色味が変わります。


 赤い月、黄色い月・白い月


日の入りや日の出の時の月は大きく赤く見えます。夕焼けの色と原理は同じで、月が地表近くの低い位置にある時は、大気を通過する距離が長くなるために青い光が地表に到達しないので、赤い光だけが届いて赤く見えるということ。

そして夜が更けて高い位置になるほど、角度が変わって赤以外の色も届いて見えるために、黄色→白っぽく(青みが混じる)なります。

また、地球が太陽と月の間に入る月食のうち、月の全てが欠けて見える皆既月食の時に赤い月(赤銅色の月)が見えることがあります。これも夕焼けや日の出の月と同じく、赤い光だけが届いて見えるから。

見た目が少し不気味でおどろおどろしい色なので、なんとなく不吉な感じがしたり(?)するかもしれませんが、夕焼けと同じと思えば、綺麗だなーと眺められるかも。


 青い月


レッドムーンはあまり日本語では聞きませんが、ブルームーンというカタカナはよく聞きます。そのまま青い月のこと。

まず単純に色の差を言うと、赤い月が太陽の光を反射して届く時に赤い波長の光だけが届いている状態だとしたら、青い月は青い光だけが届いている状態です。

ですが光の波長は、青ほど拡散しやすく、赤が一番届きやすいため、青い光だけが届いて見える状態はめったに起こりません。夕焼けや赤い月は地表との角度によって定期的に見られても、天頂の月ですら青にはなりませんので、月が青く光るのは大気のチリの状態など偶然に左右される「滅多にないこと」と言えます。

そのため青い薔薇の花言葉が「不可能」だの「ありえない出来事」と言われてきたように、ブルームーンも「滅多にないこと」なんて意味を持っていたりします。古い英語の慣用句で「once in a blue moon」は「滅多に~ない」という意味。

また、月自体の色が青い時以外にも、下記の状態をブルームーンと呼ぶことがあります。
 月に2度満月がある時の2度目
 3ヶ月に4度満月がある時の3度目
月に2度目の方のは割と有名でしょうか。

ただどうして月2度目の月や、3度目の月をブルームーンと呼ぶのかは、由来がはっきりしていません。ロマンチックな響きもありなんとなく青っぽく見えたりして(勿論、目の錯覚です)。そういう気分の時には「月がとっても青いから~♪」なんて歌いたくなるのかもしれません。これ1955年の曲だそうでさすがに古い…。


 黒い月


新月の月は太陽と同じ方向にあるため、光が反射せず見えません。あるけれど光が届かない、太陽の光にかき消されて見えないので、厳密には黒ではないですが、暗月と呼ばれる黒い月の日でもあります。